〜芦北保育園は幼保連携型認定こども園へ〜
熊本県葦北郡芦北町芦北で運営しているあしきた・まちのこども園は、生後3か月~就学前までをお預かりできる保育施設です。

幼保連携型認定こども園あしきた・まちのこども園

僕たちにも出来る事(さくら)

今日は朝から風が強く、いつもより海の波が高かったことに気付いたさくら組さん
窓の外を眺めながら
「うみぼうずがいるかもしれん!」
「あ!今、あそこに何かいたよ!」
「人をパクッて食べてた!」と
何やら盛り上がっていました。

子ども達が”自分の頭の中のイメージをお友達に話す”という事は
何でも察して、優しく受け入れてくれる大人に話すのとはちょっと違い
きちんと説明しないと聞いてもらえなかったり
「なんて言ってるかわかんない~」「いや、それは嘘じゃん」と遠慮なく言われてしまいます
なので、頭の中の出来事をきちんと言葉にして説明している内に
段々とそれらが、いかにも本当に見て、聞いたような出来事に変わっていき
大人には見えない、子ども達だけの世界が
どんどんと広がっていくんだろうな~と
うみぼうずや、お化けで盛り上がる子ども達を見ながら
しみじみと感じています。


さて、少しだけ話が変わるのですが
先日、SDGsについて話し合う機会があったさくら組さん
海浦小学校での生活も落ち着いてきたので
改めて、自分達に出来る事は何かを話し合ってみました
色々な意見が出た中で、さくら組さんでは
「ごみを拾う」「お水を大切に使う」という二つの約束事を決めました

そして昨日は早速、いつも窓から眺めている海に行ってみる事に!
私は、ゴミ拾いを目的に考えていましたが
「うみぼうずがいるかもしれんね」
「鮫が来るかもしれないから、海には近づいちゃだめだよ!」
「先生、貝殻があったら拾ってもいい?」
とワクワクしていた子ども達の姿を見ていると
身近にある海に親しむことや、様々な自然に触れて楽しもうとしている
そんな姿も、大切だな~と、ハッと気づかされました。

そこで、子ども達がゴミ拾いを忘れていても
海を楽しんでくれればそれでよし!と思いなおし
海まで行ったのですが……

そこには、予想以上にゴミが沢山落ちていました
「ゴミがある!あ、ここにも!」「あっちにもあるばい!」
と一生懸命ゴミ拾いをしてくれた子ども達。

こんなにも綺麗な海で、生き物を見つける事や貝殻を探す事を楽しみにしていたのに
それよりも目に入ったゴミの多さに、子ども達も保育士もびっくり
なんだか悲しい気持ちになってしまいました

窓から眺めていた海を目の前にすると
予想以上の大きさに圧倒されていた子ども達です
タイヤのような大きいものから
紙屑やお菓子のビニール袋まで……
大小さまざまなゴミが沢山ありました
散乱していた、コンビニのコーヒーカップです
勿論、ごみ捨ての合間に
貝殻もいっぱい集められました!

そして今日、朝から「先生、もう一回海にゴミを拾いに行こう」と言ってくれた子が!
それを聞いていた周りの子達も「行こう!」「行きたい!」と大賛成
「風が強くて、寒いから短い時間だけね」と約束し
もう一度、海に行ってみました!
けれども、やっぱり落ちているゴミの多さに
子ども達も
「何で、僕たちがこんなに拾わないといけないんだ」
と怒っていました
たった10分程の散策でしたが、いっぱいゴミを集めて戻ってきました

二日間のゴミ拾いで、子ども達なりに色々と思う所があったようです。

こんなにも素敵な場所を、ごみで汚さない為にはどうすればいいのか
子ども達と一緒に考えながら
少しずつ、出来る事を進めていきたいなと感じた二日間でした。

また、うめ・ゆり組さんもゴミを集めてくれたので
今度は皆で分別もしてみたいと思います!

20211201 あきこ

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